NPO通信No.154

【NPO法人関連ニュースから:10月号】


「共働き夫婦支援 子どもと高齢者、一緒に預かります 山形・河北のNPOが新事業」

 3世代同居世帯などの共働き夫婦を支援しようと、NPO法人「河北子育てアドバイザーセンター」(山形県西村山郡河北町)は、留守番をしている子どもと高齢者を一緒に預かるサービスを始めます。事前の申込制で、町民に限らず無料で利用が可能です。12月までの2カ月の試行期間で具体的な課題や利用者ニーズを探り、継続的な事業への移行を目指します。
子どもは生後6カ月から小学生、高齢者の年齢制限はなく要介護認定を受けていない人が対象で、子どもと高齢者の関係は親族であれば同居、別居を問いません。
同法人は空き店舗を改装し、2006年から子どもの一時預かりや、子育て中の母親に集いの場を提供する活動に取り組んできました。利用者から「子どもは預かってもらえても、自宅に高齢者を残していて、なかなか安心できない」との声がきっかけで新サービスの検討を開始したそうで、県の助成金50万円を受けられることになり、実施のめどが立ちました。
同法人の奥山理事長は「子どもにも高齢者にも、家庭のように過ごしてもらえる場所を目指したい」と話しています。
(河北新報 10月22日)

 

「ココイチ創業者、小中高へ楽器寄贈続ける 6億円超相当」

 大のクラシック音楽ファンで知られるカレーチェーン「CoCo壱番屋」創業者の宗次さんは毎年、愛知県内の小中高校へ楽器を贈り続け、吹奏楽部の活動を支えてきました。
 宗次さんは経営の一線から退くと、クラシック専門の「宗次ホール」を名古屋・栄の中心部に開業し、2009年からは自ら設立したNPO法人「イエロー・エンジェル」(名古屋市)を通じて、学校へ楽器を贈る取り組みを始めました。
 当初は公募した個人に贈っていましたが、愛知県内の公立中学の吹奏楽部の教員から「予算が足りなくて必要な楽器が買えない」という手紙を受け取り、希望を募って学校へ届けるように改めたそうです。これまでに楽器など約1,600点、計6億6千万円相当を寄贈し、今年は小学校と高校の計144校に約350点(1億円相当)を届けました。
 宗次さんは「予算の制約で、必要な楽器が買えずに困っている吹奏楽部がたくさんある。行政ができないのなら、民間の出番。楽器を贈る運動が少しでも広がってほしい」と話しています。
 吹奏楽で使う楽器はどれも高価で、一般的な相場はフルートやトランペットで30万〜40万円、ユーフォニアムが60万円、テューバは80万〜120万円ほど。ティンパニは一式で200万円だそうです。
(朝日新聞デジタル 10月16日)

 

「パラリンピックへの機運を盛り上げるファッションショー開催」

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)に向けた文化イベント「メリースマイル・シブヤ・フォー・2020が来月、渋谷ヒカリエで開催されます。企画・運営はNPO法人「MERRY PROJECT」(港区)で、年齢、性別、国籍、障害の有無を問わずに、多くの人たちを「笑顔の力」でつなぎ、特にパラリンピックに向けた機運を盛り上げます。イベントでは、ファッションショーや車イスのダンスパフォーマンス、手話落語など、さまざまなプログラムが用意されています。
 「メリースマイル・シブヤ・フォー・2020」は、オリパラの「文化オリンピアード」の一つで、オリパラの開催国で行われる文化・芸術のパフォーマンスや展示、舞台公演など、オリンピック開幕1,000日前にあたる10月28日の前後に多くのイベントが開催されました。
 同イベントを企画・運営する同NPOは、08年の北京オリンピックの開会式セレモニーで子どもの笑顔をプリントした傘によるパフォーマンスを行ったり、東日本大震災の復興支援活動として被災地の子どもたちと一緒にアートイベントを開いたりしています。
(WWD JAPAN.com 10月22日)

(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)