NPO通信No.167

【NPO法人関連ニュースから:11月号】


退職後3年以内の復職を可能にする『サーモンチケット』制度 NPO法人フローレンスが導入

 病児保育や障害児保育園を展開するNPO法人「フローレンス」(千代田区)は、一度退職したスタッフが再入社できる制度の運用を開始したと発表しました。
 スタッフが退職した場合、退職日の翌日から3年間有効なサーモンチケットを発行し、再入社を希望する人を対象に採用選考を進めます。”サーモンチケット”という名前には、「鮭のように戻ってきてね」という思いが込められているそうです。
 サーモンチケット発行の条件は、正社員として働いていたこと、自己都合退職であること、勤続1年以上の退職であることの3つで、退職者には、再入社対象者のデータベースに登録してもらい、フローレンスの取り組みの記事やイベントの案内を随時メールにて配信していきます。
 エン・ジャパンが今年4月に発表した調査によると、一度退職した社員を再雇用したことがある企業は661社中72%に上りました。即戦力になることや人柄がわかっているというのが、再雇用の主な理由です。 再雇用制度を導入する企業も増えてきており、明太子を製造する「ふくや」(福岡市)は今年2月から、退職しても3年以内なら復職できる制度を導入しました。また、不動産開発の大京グループも今年3月、離職中に他社で働いていないことなどを条件に復職を認める「ジョブ・リターン制度」を導入しています。
(11月20日 キャリコネ)

 

ドローンで戸建て住宅を無料点検 異常気象の傷み 早期対策で安全確保

 NPO法人「ドローンサポート東北」(仙台市)が、小型無人機ドローンを使った一戸建て住宅の無料点検を実施しています。足場を組む必要がなく、短期間で安全に点検できるメリットを生かして損傷を早期に見つけ、住民の安全確保につなげています。
無料点検の対象は宮城県内の一戸建て住宅で、アパートやマンションは有料になります。操縦者がドローンを操り、目が届きにくい屋根や雨どい、外壁を撮影し、ひび割れや融解の有無などを画像でチェックしていきます。
ドローンサポート東北は今後、県建築士事務所協会(仙台市)と連携する方針で、協会加盟の建築士ら専門家が点検結果を住宅の所有者らに説明し、修繕が必要な場合は方法をアドバイスしたり、業者を紹介したりしていきます。協会関係者は「点検結果は補修の判断材料となり、おおよその補修費用も分かる。劣化を放置し続けて深刻な損壊が起きれば、補修費用は多大になる。早めに対応すれば費用を抑えて住民の安全も確保できるはずだ」と話しています。
(河北新報 11月27日)


「引きこもり悩む人、得意分野で支援へ 3つのNPOが結束」

 引きこもりの当事者や家族支援を続けてきた京都の三つのNPO法人が、それぞれの得意分野を生かしつつ多様なサポートを展開しようと、ネットワーク組織「ALKネット京都」を発足しました。各団体が企画するイベントや事業に参加したり、運営に協力したりするなど、当事者にとってより最適な支援につないでいきます。
このネットワーク組織は、京都市南区でフリースペースを運営するNPO法人「京都ARU」(京都市南区)、芸術や音楽活動を中心に活動するNPO法人「若者と家族のライフプランを考える会」(京都市左京区)、学習支援を手掛けるNPO法人「京都教育サポートセンター」(京都市中京区)の3団体です。
3団体の代表は共通した問題意識を抱くとともに、さまざまな会合で顔を合わせる機会も多かったことから、「協力して何かできることがあるのでは」と今年9月に意気投合。各団体の頭文字「ALK」をとって名付けたネットワークを結成し、緩やかな連携を目指すことにしました。
互いに協力することで、当事者や支援者、家族が顔の見える関係を築きながら、引きこもりに悩む人の孤立化を防ぐことを目指します。
(11月25日 京都新聞)

(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)