NPO通信No.171

【NPO法人関連ニュースから:3月号】


「農福連携、障害者が担うクラフトビール完成『東京五輪・パラでも提供を』 京都」

 障害のある人たちが大麦やホップの栽培から製品化まで携わるクラフトビール「ふぞろいの麦たち」が発売されました。京都市のNPOなどが中心となった農福(農業と福祉)連携の取り組みで、栽培から一貫して福祉事業所が担うのは珍しいケースです。関係者は「東京五輪・パラリンピックで提供できれば」と意気込んでいます。
 企画したのは、NPO法人「HEROES」(京都市)が運営し、自閉症の人が働く「西陣麦酒」(京都市)と、精神科医の高木さんが障害者雇用を目指して設立した株式会社京都・一乗寺ブリュワリーの両醸造所です。
 原料の大麦は前橋市の障害者就労支援施設「菜の花」、ホップは障害者が参加する宮城県石巻市の「イシノマキ・ファーム」でそれぞれ栽培したものを使用し、西陣麦酒などが醸造や販売を行います。西陣麦酒では自閉症の人が瓶詰めやラベル貼りを担い、今後は醸造も学ぶ予定です。
 ビールは豊かな麦の風味が特長の「ペールエール」(330ミリリットル540円)タイプで、高木さんは「粒がそろっていない大麦も特性を生かして商品化できる。障害者も活躍する社会の多様性をイメージした」と語っています。同NPOの松尾理事長は「興味のある全国の福祉事業所にノウハウをどんどん伝え、農福連携のビールを広めていきたい」と話していました。
(3月1日 毎日新聞)

 

佐賀に代替教育校『オルタナティブスクール』2020年4月開校へ

 ベビー用品の企画販売を手掛ける「オヤモコモ」代表の山下さんが中心となり現在、佐賀に代替教育校「オルタナティブスクール」開校に向けた活動を続けています。
 山下さんによると、「オルタナティブスクール」は中学・高校などの学校に代わる学校で、同じカリキュラムに取り組む画一的な教育ではなく、個人を尊重し子どもが本来持つ探求心に基づき、主体的に学習や行事を展開していくのを特徴とする学校のことだそうです。
 山下さんがスクール開校を目指すことになったのは、次男が学校に行かなくなったことがきっかけで、不登校支援だけでなく学校の枠に入りきれない子どもたちを受け入れられる学校を作りたいという思いになったからです。県外で運営するスクールを見学に行き、昨年9月に「佐賀に理想のオルタナティブスクールを作る会」を立ち上げました。
 来年4月、佐賀市内にスクールの開校を決め、「子どもの未来を明るくしよう」をキャッチフレーズとし、スクール名を「ヒカリノアトリエ」と決めました。勉強会に集まったメンバーが中心となり今年4月以降にNPO法人を立ち上げる予定だそうです。現在、資金や運営に関する支援者を募っています。
(3月15日 みんなの経済新聞ネットワーク)


「ヒルトン、リサイクルせっけんの目標100万個」

 ホテル大手ヒルトングループは、客室の使用済みせっけんを回収し、今年10月までにリサイクルせっけん100万個を作る計画を発表しました。
 米国を拠点に、せっけんのリサイクルに取り組むNPO「クリーン・ザ・ワールド」と提携して、系列ホテルから使用済みせっけんを回収し、これをつぶして消毒し、途上国などへ届けるせっけんに作り直します。国連児童基金(ユニセフ)が「世界手洗いの日」と定めた10月15日までに、100万個達成を目指します。
 ヒルトンはこうした運動にいち早く参加してきた企業のひとつで、これまでに同NPOとの協力でせっけんやシャンプーなど約900トンを回収し、リサイクルせっけん760万個を配布した実績があります。
 同NPOは、他にホテル大手マリオットや物流大手の米UPS、ホテルに洗面用品を提供する米ゲストサプライなどの企業とも提携しています。
 飲料大手コカ・コーラは昨年、2030年までに瓶や缶の回収率100%を目指すと表明しました。包装材のリサイクルを掲げるプロジェクト「ループ」には、日用品のP&Gやユニリーバ、ネスレなどの大手企業が多数参加しています。
(3月19日 CNN.co.jp)

(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)