NPO通信No.189

【NPO法人関連ニュースから:9月号】

「台風で汚れた写真を洗浄」

 NPO法人「アイキャン」(名古屋市)の長野事務所と、米ソフトウエア大手「アドビシステムズ」の日本法人が共同運営する『希望の写真復活プロジェクト』が進行しています。
このプロジェクトは、昨年10月の台風19号で甚大な被害を受けた被災地復興作業中に大量の持ち主不明の泥水で汚れた写真が見つかったことで、始められました。
今年1月より市民ボランティアの協力を得てプロジェクトは軌道に乗っていましたが、新型コロナウイルスに阻まれ、2月末を最後に約4カ月間の活動自粛と最少人数作業を余儀なくされていました。そこに、多彩なソフトウエアを持つアドビとの連携が決まり再始動しました。
1家族につき1枚、1ヶ月29枚を上限に、洗浄に加えて修復を行う被災写真を選定し、アイキャンがスキャンしてデータ化、アドビを経由して関連4社が写真を修復、出力した写真はアイキャンに返送されて被災者に届くという流れです。受け付けから返却までは約2ヶ月かかるそうです。
(9月13日 毎日新聞)

 

「奇跡の一本松マスク、熊本へ」

 岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の木くずを使ってできた布マスクが、7月に豪雨被害にあった熊本県の被災者に送られています。NPO法人「日本コカリナ協会」(東京都)が東日本大震災の後、津波で倒れた松を使って木製の縦笛コカリナを製作し、市内の子どもたちに贈っていたところ、知り合いの繊維製造会社が、奇跡の一本松をレプリカとして保存処理するため、幹の中をくりぬいた際に出た木くずを使って布を製作しました 。
その布でベージュ色のマスクを作り、奇跡の一本松とコカリナを描いて、500枚が熊本県人吉市の被災者に無料で渡されました。
(9月8日 朝日新聞社)

 

「防災ゲームで災害時の判断を養う」

 仙台市や神戸市などの職員有志が9月13日、災害対応時の判断を養うカードゲーム「クロスロード」を新型コロナウイルス下でどう活用するかについてオンラインで意見交換をしました。NPO法人や防災団体関係者も含め13府県の約50人も参加しました。
クロスロードは、1995年の阪神大震災などで自治体職員が判断に苦労した事例を基に防災研究者が開発しました。
「3千人いる避難所で、確保できた2千食の食糧を配るか配らないか」、「学校教育の早期再開を犠牲にしても学校用地に仮設住宅を建てるか」、「事後に面倒が発生するかもしれないが、がれき処理を急ぐため分別せずに収集するか」などといった難しい状況判断問題のカードを提示された参加者が「イエス」「ノー」のカードを示すものです。設問に対する正解は示されておらず、なぜそのように考えたのかについて、参加者同士で意見交換することが重要なポイントとなるそうです。
(9月13日 共同通信)


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)