NPO通信No.195

【NPO法人関連ニュースから:3月号】

国内の外国人子育て世代にランドセルを」

 鹿児島市のNPO法人「若者・留学生サポートステーション響」は、国内の外国人子育て世帯に、使われなくなった中古ランドセルを送る取り組みをしています。昨年2月から始まり、県内外に400個を送付しました。3回目となった3月7日は、高校生ボランティアも検品作業などを手伝いました。NPO代表を務める鹿児島純心女子大学の牟田京子助教が市の男女共同参画センターの調査研究事業に応募し、市内在住100人の外国人世帯に子育てなどで困っていることをアンケートしたところ、「ランドセルなど学用品の値段が高い」という声が多数あったことから始まりました。知人やフェイスブックなどを通じ中古ランドセルの寄附を呼び掛けると、県内外から協力の申し出が多数ありました。届いたランドセルは壊れていないかNPOが確認し、活動を知り連絡してきた県内外の外国人や支援グループへ定期的に発送しています。海外に中古ランドセルを送る取り組みは知られているが、国内にも必要とする外国人世帯が多いことを知ってほしい、と協力を呼び掛けています。
(3月15日 南日本新聞)

 

「ネコマンションをNPO法人がサポート」

 3月5日、大分市市(いち)に完成したばかりのマンションは、借りられるのは住まいだけでなく、なんとネコも借りられるネコ付きの物件なのです。県内初の保護ネコ団体と提携したマンションで、部屋を借りている間NPO法人「ねこの糸」(大分)が保護しているネコと一緒に暮らせます。引っ越しする際にそのまま引き取ることも、返すことも可能で、最大3匹まで飼うことができます。家の中にはキャットウォークも備え付けてあります。おおいた動物愛護センターによると2020年度センターに持ち込まれて殺処分されたネコの数は2月末時点で945匹です。ネコの引き取り要件が厳しくなったこともあり前年度に比べると半数ほど減っています。殺処分されるネコを救うための一助になりそうなこのマンションは、壁はつめとぎによるキズの防止や消臭が施されていて、トイレなどのドアノブはネコが開けにくいよう縦型になっています。こういった物件が出来たことでネコを飼いたいとスタートする方や、自分の物件をペットが飼えるようにしようと思う大家さんが増えてくれたら、県内のサツ処分が少しでも減るのではないかと、保護ネコ団体もこのマンションに期待を寄せています。
(3月10日 OAB大分朝日放送)

 

「閉校になった学校がベトナムで再生」

 今年で閉校となる大阪・柏原市の府立高校で、最後の卒業式が行われました。44年の歴史に幕を下ろしますが、この高校の名前と校歌がベトナムの小学校に引き継がれることになりました。柏原市内唯一の府立校として昭和52年に創立された柏原東高校は『柏』という漢字と『東』という漢字をくっつけて、『カシトン』の名で親しまれてきました。近年は定員割れが続き、平成29年に学校再編による閉校が決まりました。せめてこの名前だけでも残せないか、同窓会には1000万円近くの会費が残っており、なんとかこのお金を生かすことができないのか、役員たちで話し合い、海外への寄附が持ち上がりました。アジアでの学校建設を支援するNPO法人「アジア教育友好協会」(東京)から、ベトナム北部バクザン省の農村にあるティエンソン小学校キムソン分校を紹介されました。現地に愛称カシトンや校歌の継承を打診したところ、快諾されました。計画は同窓会総会でも歓迎され、令和元年、会費から800万円が寄附されました。5つの教室がある新校舎とトイレ、飲み水として使える浄化装置付きの井戸を建設し、薄暗くトイレもなかった分校は昨年夏、「キムソンカシトン分校」として生まれ変わりました。カシトンの校歌は、メロディーは同じで、ベトナム語の歌詞を付けるかたちでそのまま引き継いでくれることになりました。卒業式の会場とベトナムの小学校をオンラインで結んで、校歌を披露しました。幕を閉じる母校への思いが海を渡り、コロナが収束し、ベトナムで育った「後輩」が来日する日を、卒業生たちは心待ちにしています。
(3月9日 産経新聞)


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)