設立の背景
NPO通信No.7
「NPO法人と高齢化社会」

 6月初めに政府は「平成17年度版高齢社会白書」を公表しました。 これは、高齢社会対策基本法に基づき平成8年から公表しているものですが、 今回の白書には、高齢者の社会参加の場としてのNPO活動状況や活動意識などの 調査結果が盛り込まれています。
対象者となっている60歳以上の人達のNPO法人の活動分野について、 関心を持っている分野としては次の様になっています。
「まちづくりの推進を図るNPO」 8.1%
「シルバー人材センターなど」 7.5%
「保健医療又は福祉の増進を図るNPO」 7.4%
「環境の保全を図るNPO」 5.9%
この他にも「子どもの健全育成」「学術芸術文化スポーツの推進」「社会教育の推進」などがありました。
 また、活動に当っての問題点として挙げられていたのは、次の様なものです。
「活動資金が無い・不足している」 53.3%
「中心となるメンバーが不足している」 41.8%
「新しい参加者の応募が少ない」 37.6%
他にも「市民・企業に対する活動への理解や情報発信が十分できない」 「メンバーの活動意欲が乏しい」「活動機会が乏しい」などもありました。 調査内容としては他にも「事務局業務への参加者年齢構成」や 「ボランティア活動へ積極的に参加する年齢層」「戦力としての高齢者の評価」などの項目もあります。
 白書では「平成17年度高齢社会対策」の中で、NPO法人情報ポータルサイトの構築に取り組み、 さらにボランティア・ウェッブや情報誌「ヤッテボラン」などで、 NPOの普及啓蒙活動を継続して行うとしています。
 少子高齢化は確実に進み、今予想されている様々な問題は現実のものとして 近い内に表われてきます。故に、今後は一層、高齢者のNPO活動への参加が貴重に なってくると言えるでしょう。少子高齢化と言う大きな課題に対して、今後、 より良い方向に向かう為には、NPO法人の存在は非常に重要となってきます。

【ワンポイント】
 NPO法人の活動が増えていくに連れて、そこで活動する人達、 係わる人達も増えてきています。活発に活動しているNPO法人の中には 若年層より高齢者の人達の方が多い、という法人もあります。 高齢者の方達の知識と経験は、非常に役立ち、NPO法人の活動において 期待されている分野も数多くあります。NPO法人の活動の中で、 経験豊富な高齢者層とこれからを担う若年層が融合し、協力し合えるように、 トータルな指導やアドバイスが求められて行くのではないでしょうか。