NPO通信No.8
「欧米にみるNPO法人の可能性」
NPO法人の数は、現在も毎月200〜300位のペースで増加しています。(7月末現在22,761法人) これは、NPOの社会的意義がより広範に認知されてきており、 また、「起業」の選択肢として20〜30代の人達からも認められてきている為、と言えるかと思います。
NPOの活動分野も、NPO法の設立当初(1998年)は活動分野が12分野のみに限定されていましたが、 その後2002年に改正され、活動分野が17分野へ広がった事は大きな進展だと言えます。 この改正でNPOが社会的に認知され、大きく広がり、従来は制約のあった経済的な活動も出来るようになりました。 現時点では、殆どの活動が可能ではないかと思います。
一方、ヨーロッパやアメリカなど海外に目を向けますと、NPOやボランティアが活動をしている分野で、 多種多様な活動が行われています。
その一例として、先日TVでも放送されたイギリスのウェールズ地方で活動している「グラスカムリ」があります。 これは、かつてサッチャー首相の時代に、ウェールズ地方の水道事業を民営化したことから始まります。 民営化後、この会社(ウェールズ水道会社)が企業価値の増大を図って水道事業以外にも手を出し(事業の多角化)、 倒産してしまいました。その際に元社員だった人を中心にNPOとして「グラスカムリ」が結成されました。 その後、金融機関と交渉して債券を発行し資金を調達する事が出来、ウェールズの水道事業買取りに成功したのです。 債券を発行する時の約束通り「グラスカムリ」は水道事業に専念し、公益性を重視すると共に民営のノウハウも取り入れて、 現在では収益を住民に還元出来るまでになっている、との話でした。
海外、特に欧州やアメリカにおけるボランティア活動の歴史は古く、またNPO活動も、 既にかなり広汎かつ深く根付いています。それは、日本のNPO活動の将来性や発展性を示すものと言えます。 「経験と歴史のある」国々が行っている現在の活動は、今後の日本のNPO活動の参考になるのではないでしょうか。
【ワンポイント】
NPO法人は、活動分野が広がったことにより、従来では出来なかった事も現在では可能になり、 活躍の場は広がりました。今後は、社会福祉関係や公共・公益事業においても、 NPO法人の存在がますます重要となってくるのは明らかです。即ち、NPO活動は、 現在の17分野に限定されている「活動分野」がさらに広がって行く可能性を持っていると言えましょう。 歴史があり活動も活発で広汎に渡っている欧米の活動は、大いに参考になると言えます。