NPO通信No.38
人や技術・伝統を支える活動

 官の足らざるところを民が補うといわれていますが、以前にもましてNPOの活動は多岐にわたっています。今回、ネットで集めてみたNPOの様々な活動には、全国的にもめずらしく今後のモデルになりそうなものがありました。

 1つ目は、埼玉県のNPO法人「はばたく夢ロボット」。こども病院に、人間の感情を理解して5歳児程度の会話ができるロボットを寄贈しました。ロボットの寄贈は今回で6台目で、長い時間を病室で過ごす子ども達の孤独感を癒し、子ども達を励まそうと活動しています。(毎日新聞)

 2つ目は、NPO法人「地域総合スポーツ倶楽部・ピボットフット」。5年前にドイツで誕生した新しいスポーツ「スピードミントン」を日本に普及させようと活動しています。テニスラケットより小さいラケットを使用し、バドミントンのシャトルコックのような「スピーダー」を用いて打ち合います。スピーダーには蛍光素材の夜間用もあり、欧米では路上パフォーマンスやクラブイベントなどにも取り入れられているそうです。(産経新聞)

 3つ目は、福岡のNPO法人「博多織技能開発養成学校」。伝統の織物である博多織の技を学び、次世代の人材を生み出す博多織デベロップメントカレッジを運営しています。現在ではほとんどが機械織りになり後継者不足が指摘されていますが、このたび養成学校の一期生が巣立つようです。2年間の過程を終えた卒業生が、先達が守りはぐくんできた伝統を後世に伝えようと努力を続けています。(毎日新聞)

 4つ目は、兵庫のNPO法人「神戸定住外国人支援センター」。定住外国人の子どもが経済事情などで高校進学を断念するケースを受けて、奨学金制度を創設しました。兵庫県内在住の子どもが対象で、卒業まで月額1万5000円が給付されます。資金は、支援パーティやカンパで集められ、資金の集まり具合によっては対象を広げることも検討する方針だそうです。(毎日新聞)

 小さな取り組みでも大きな成果を得るNPOの活動をこれからも応援したいですね。

(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)