NPO通信No.170

【NPO法人関連ニュースから:2月号】


「シングルマザー向けシェアハウスの全国支援組織、年度内に発足」

 シングルマザー向けのシェアハウスについて全国の事業者や研究者らが話し合う全国母子シェアハウス会議が名古屋市内で開かれ、事業者らでつくる初の全国組織「母子居住支援機構」を今年度内に発足することを決めました。
シングルマザー向けのシェアハウスは、定職に就けない入居者が多く、賃料を引き下げているため、会議では施設の運営のために行政に協力を求めていく方針です。シングルマザーに配慮した専用シェアハウスは全国で広がりつつありますが、認知度不足や採算性など課題は山積しています。
 会議には、シングルマザー支援を専門とするNPOや、居住支援を専門とするNPOも参加しており、支援機構では情報交換を密にして、課題解決に取り組んでいくようです。約100人が参加した会議には、愛知県の大村知事も出席し「現場の声を聞いて県としてできることをやっていく」と話したそうです。
(2月23日 毎日新聞)

 

森に優しい『アースバーガー』20店で提供 WWFジャパンがプロデュース

 国際環境NGO『世界自然保護基金(WWF)ジャパン』(港区)は、森林保護に配慮したハンバーガー「アースバーガー」をプロデュースし、3月末まで全国で発売しています。ハンバーガーを通じて、森林破壊を身近な問題として捉えてもらおうと企画し、牛肉とバンズなどに使われるパーム油や包装紙に調達基準を設け、10道府県のハンバーガー店20店が呼びかけに応じました。
調達基準は、牧場開拓の過程で森林破壊をしていない牛肉で、森を壊さない国際的な認証を受けたパーム油や包装紙などと規定しました。ハンバーガー1個あたり100円がWWFジャパンに寄付され、世界各地の森林保護活動に充てられます。
プロジェクト特設サイトでは、提供店を紹介しているほか、国内の大手ハンバーガーチェーンについて、原材料などの調達状況や情報公開の取り組み状況評価を公開しています。
(2月22日 毎日新聞)


「定額住み放題の『ADDress』が11拠点を発表、渋谷や品川に4万円で住める」

 定額住み放題、いわゆる「コリビング(co-living)サービス」を展開する株式会社アドレスは、第1弾となる国内11拠点を発表しました。また、最初の法人会員として、認定NPO法人「フローレンス」(千代田区)をはじめ、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングスなど6法人も発表しました。
同社が提供する「ADDress」は、登録拠点ならどこでも住み放題になる多拠点居住のシェアサービスで、空き家や別荘をリノベーションすることでコストを抑え、月額4万円からの低価格を実現しているのが特徴です。国内11拠点には、南房総市や鎌倉市、渋谷や品川区も含まれています。
同NPO「フローレンス」は、働く母親や父親たちに対し保育や子育てに関する事業などを行っていますが、今回のNPOとして初の法人契約は、社員が、プロジェクトのオフサイトミーティングの場として利用したり、出張時のワークスペースとして利用したり活用していく予定だそうです。
(2月19日 TechCrunch Japan)

(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)