NPO通信No.175

【NPO法人関連ニュースから:7月号】

「食糧危機の切り札?昆虫食は普及するか マンガで正しい理解を」

 将来予想される食糧危機の解決手段として昆虫食が注目されています。「安全で安く、栄養価も高い」といわれ、国連も「未来食」として推奨していますが、日本ではまだまだ口にするのに抵抗を覚える人が多いようです。そこで、関西の昆虫料理愛好家らでつくる「昆虫エネルギー研究所」(大阪府岬町)が普及を目的としたマンガを制作し、フェイスブックやツイッター上で連載を始めました。
 マンガは、語呂合わせで「虫の日」の6月4日に連載を開始し、第1話では、日本人が昔よく食べていたという「イナゴ」を取り上げ、「イナゴは丘のエビ」「日本の食用昆虫の代表」などと紹介しています。
 研究所は、所長の佐藤さんが平成23年に立ち上げ、昆虫食を研究する大学関係者や料理人もメンバーに名を連ね、昆虫食の普及イベントなどを行っています。
 昆虫食が注目されている背景には、国連食糧農業機関が平成25年、食品や飼料における昆虫類の役割に関する報告書を出したことが影響しているとみられ、報告書では、昆虫はタンパク質などが豊富であることなどが指摘されています。
 国連の推奨もあって近年は国内でも昆虫食が注目され、昆虫食のイベントが開催されたり、昆虫を使った調味料が開発されたりし、昆虫食を研究・開発するベンチャー企業も誕生しています。
 佐藤さんは「これまで昆虫食が国内で普及しなかったのは、『食べられていないものは気持ち悪い』というイメージがあったから。啓発のマンガを読んで昆虫食への理解を深めてもらえれば」と話しています。
(7月20日 産経新聞)

 

「熊谷ら『なでしこケア』設立 女子の価値向上目指す」

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の主将DF熊谷紗希、元日本代表DF近賀ゆかり、元日本代表FW大滝麻未らが、都内で女子サッカーの価値向上などを目指した活動を行う一般社団法人「なでしこケア」(千代田区)の設立イベントに出席しました。
 同団体では熊谷ら選手が中心となり、女子サッカーの普及活動などを通じて、日本の女子選手の価値向上や引退後のセカンドキャリアなどを支援していきます。今後は同団体の活動に賛同する選手らも参加し、NPOらとコラボレーションした活動や、年10回ペースでのワークショップなどを行っていくそうです。
 日本サッカー協会で行われた理事会で、同協会内に女子サッカーのプロ化に向けた「設立準備室」を設置することが決議されました。女子サッカー選手のキャリア形成にも影響する国内リーグの環境整備の動きについて、大滝は「私たちにとってすごく大きな、いいニュースだなと思っています」と話しています。その上で「なでしこケア」との連携にも意欲をみせ「これまでも女子サッカーに関わりたいと思いながらも他の仕事を選ぶ選手も多かったと思います。なでしこリーグも一緒に盛り上がっていけるような仕組みをつくっていきたい」と意気込みを話していました
(7月12日 日刊スポーツ)

 

「『カブトムシ銀行』卵を預けて利子1匹」

 里山で育ったカブトムシをつがいで購入し、産んだ卵を持参すれば翌年、利子としてカブトムシを1匹プレゼントする「カブトムシ銀行」を、NPO法人「里山ねっと・あやべ」(京都府綾部市)が行っており、販売代金は募金などに充てています。
 指定管理者となっている同市鍛治屋町の市里山交流研修センター周辺で、里山の森林管理として間伐した樹木をチップにし、雑草を抑えるため斜面にまいていたところ、チップの中からたくさんのカブトムシが生まれだしたそうです。そこで3年前から飼育を始め、昨年1匹100円で販売し、全額を日本赤十字社の災害募金に寄付しました。
 多くの家族から喜ばれましたが、家庭での飼育環境では「卵がかえったけれど、その後、うまく育てられなかった」との声もたくさん届きました。そこで今年は、購入したカブトムシが産んだ卵を同NPOに預けてもらい、自然の中で育てる取り組みを始めることにしました。
 「カブトムシ銀行」と名づけ、オス、メス1匹ずつのカップルで購入した人に「カブトムシ銀行券」を発行。卵が産まれたら持参してもらって預かり、翌年、銀行券と引き換えに、利子としてカブトムシ1匹を返す。ただ、「利子」は名目となっており、自然に親しんでもらうことが一番の目的で、卵を産ますことができなかった人にも、銀行券を持参すれば1匹プレゼントするそうです。今年は代金を赤十字災害募金のほか、緑の募金、里山整備費にも活用していくとのことです。
(7月12日 両丹日日新聞)


(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)