NPO通信No.179

【NPO法人関連ニュースから:11月号】

「『子ども食堂』にチキン提供 食品廃棄削減、外食初/日本ケンタッキー・フライド・チキン」

 日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は、子どもに無料や低料金で食事を出している「子ども食堂」に調理済みのチキン商品を無償で提供すると発表しました。閉店時に売れ残り、まだ食べられる食品の廃棄を減らし、地域支援につなげるのが狙いです。

 日本KFCの伊勢佐木町店が売れ残った調理済みの商品を凍結して保管し、NPO法人「フードバンク横浜」(横浜市)を通じて子ども食堂などに届けます。その後、それぞれの食堂で骨を外したり、加熱処理したりしますが、全国展開する外食企業が子ども食堂などに調理済み商品を提供するのは初めてのことです。

 日本KFCは「横浜市と協力し、安全を担保して商品を提供できる仕組みが構築できた」としており、商品提供は11月に開始します。海外のKFCが1990年代から行っている取り組みを参考にした活動で、今後、他地域への拡大を検討するそうです。
(11月19日 時事通信)

 

「『サンタになりませんか?』 厳しい環境の子へ絵本 全国で広がる活動」

 「あなたも誰かのサンタクロースになりませんか」。経済的な理由や病気、災害などで厳しい環境に置かれている家庭の子どもたちへ、クリスマスの時期に絵本を届ける社会貢献活動「ブックサンタ」が全国に広がっています。

 ブックサンタは、活動に参加する書店で子どもに贈りたい絵本を選び、支払時に「ブックサンタでお願いします」と店員に一声掛ければ寄付される仕組みです。本が贈られる対象は0〜10歳で、研修を受けたボランティアのサンタがクリスマスに合わせて申し込みのあった家庭や施設に直接届けます。

 NPO法人「チャリティーサンタ」(千代田区)が2008年に保護者から預かったメッセージやプレゼントを子どもたちに手渡す取り組みを開始し、これまでボランティア約1万5千人が、延べ約3万2千人の子どもたちに楽しい思い出を提供してきました。

 15年以降は寄付金で被災地や貧困家庭の子どもたちを支援してきましたが、17年に新しい社会貢献としてブックサンタを始め、昨年は2,180冊が集まり、約1,400人の子どもに届けました。同NPOの代表は「子どもたちが思い出いっぱいのクリスマスを迎えられるように、温かい心で協力してもらえたら」と呼び掛けています。
(11月19日 西日本新聞)

 

「我が家のコメが救う命 マリ共和国食料支援 小中学校で準備/山梨」

 世界最貧国の一つに数えられるアフリカのマリ共和国にコメを送る食料支援に取り組む山梨県内の小中学校では今年も発送に向け、コメ集めが始まりました。「1合のコメで救える命がある」を合言葉に始まった活動は36年目をむかえ、全国からコメを募って現地に届けていますが、山梨の活動は全国で最長、送る量も最大とのことです。

 子どものいじめに悩む都内の母親たちが、マリの窮状を知って「どの国でも誰の命も等しく尊い」と1982年、任意団体「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」(品川区)を設立し、食料支援を始めました。現在は47都道府県の学校などからコメを集め、毎年12月末に約50トンを船便で届け、自活できるよう田植えも指導しています。

 各学校の子どもは家庭から1?2合のコメを持ち寄り、全県分を富士川町の四者会事務所に集め、トラックで同NGOの倉庫まで運びます。

 昨年は、峡南地域の小中学校27全校の子どもら6,300人をはじめ、県内の計216校が参加し、コメ計8・6トンと船代金として募金した約142万円を届けました。同NGOによると、他県では10トン近く集める取り組みはなく、活動歴も30年を超えるのは山梨県だけだそうで、同NGOの事務局長は「我々の運動は山梨の活動に助けられている」と評価していました。
(11月21日 毎日新聞)


(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)