NPO通信No.182
「ヨモギ、ウコギ…山菜風味の塩6種 障害者施設が商品化/山形」
障害者施設を運営するNPO法人「なでらの森」(米沢市)では、山形県産の山菜を乾燥させて、塩とまぜた「山形山菜さとやまソルト」の販売を始めました。
山形県内で採れた山菜と「酒田の塩」をブレンドした同商品は、ウコギやコゴミなど山菜ごとに6種類の味があり、山菜を35度から45度で24時間かけて乾燥させているため、おいしさを凝縮させているそうです。
今月、NPO関係者が吉村知事を表敬訪問し、山菜のうまみを凝縮した「塩」を商品化することや商品の魅力を伝えました。知的・精神障害などがある利用者が、山菜を洗ったり、商品を瓶詰めたりする作業に携わっており、同NPOは「障害がある人の就労を支援していて、新商品を多くの人に味わってもらうことが施設利用者の励みになる」と話していました。
(2月19日 朝日新聞)
「『いじめ反対』広がるピンクシャツデー 始まりはカナダ」
2月の最終水曜日に、ピンク色の服や小物を身につけていじめに反対する「ピンクシャツデー」が、国内で広がっています。きっかけは、ピンク色のシャツで登校したことでいじめられた男子生徒を救った、カナダの高校での出来事から始まりました。子どもたちが企画し、呼びかける学校も出ています。
2007年2月、カナダの高校で、ピンク色のシャツで登校した男子生徒がからかわれ、いじめられました。それを知った上級生がピンク色のシャツを買って友人らに配布し、翌日、多くの生徒がピンク色のシャツを着て「いじめ反対」を訴えました。この出来事が話題を集め、2月の最終水曜日が「ピンクシャツデー」になり世界各地にも広がりました。
認定NPO法人「神奈川子ども未来ファンド」(横浜市)などが主催で、ピンクシャツデーを前にしたイベントが今月9日、横浜市で開かれました。息子をいじめによって亡くした参加者が舞台に立ち、「子どもはいじめられていることを必死で隠す。だから、どんな形であれ、子どもから『いじめ』という言葉がでたら、それは黄信号ではなく赤信号。一刻も早く大人が介入しなければならない」と訴えました。横浜市立東高校サスティナブル研究部の生徒もステージに立ち、「ピンク色を身につけるだけで意思表示ができる。みんなに伝えやすいと考えた」と話していました。
(2月24日 朝日新聞社)
「途上国の子どもに靴を 鴬谷高生、NPOに寄託」
鴬谷高校(岐阜市鴬谷町)の生徒たちは、NPO法人「ぎふ・コートジボワール」(岐阜市)に、使わなくなった同校生徒の靴238足を寄託しました。靴は同法人を通してコートジボワールの子どもたちに届けられます。
同法人は運動靴や文房具を現地の学校や教会、モスクなどを通じて子どもたちに届ける活動を続けています。運動靴は昨年までに県内の高校などの協力を得て約7万4千足を送ってきました。
同校では毎年同法人の活動に協力しており、今回は生徒会やボランティアに取り組むJRC部が中心となり、3年生らの体育館シューズやグラウンドシューズを集めました。
同校で贈呈式が行われ、生徒たちは同NPO理事長と同国出身で法人のアドバイザーを務めるカク・ブル・ジョージさんに靴を手渡し、JRC部の部長は「靴の洗い方を工夫し、汚れを落としてきた。大切に使ってもらえたらうれしい」と話しました。
(2月14日 岐阜新聞社)
(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)
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