NPO通信No.184
「児童へ400万食寄付 大リーグ全30球団 約50選手が1億円」
米大リーグ機構(MLB)は、新型コロナウイルスの感染拡大による児童、生徒の食糧支援のために全30球団から50人余りの選手らが代表となって93万7100ドル(約1億円)を集め、慈善団体と協力して400万食分以上を寄付すると発表しました。
昨季のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に輝いたアストロズのバーランダーや、ドジャースのカーショーらが名を連ねており、米国とカナダでは2,000万人以上の児童、生徒に学校給食が提供されていますが、ウイルスの感染拡大による休校措置で影響を受けています。
児童を支援する民間非営利団体(NPO)の運営に携わるカージナルスのウェインライトは「フィールド上では競い合うが、そこを離れれば一つの大きな家族だ」と団結を強調しました。
(4月17日 産経新聞)
「<新型コロナ>『異業種マスク』佐賀県内でも 製造・販売参入広がる」
新型コロナウイルスの感染拡大で使い捨てマスクの品薄状態が続く中、繰り返し使える布製マスクの販売や製造を始めるところが佐賀県内でも増えています。タオルや婦人服製造のほか、パン屋といった異業種も参入しています。
甲子園出場校の応援タオルなどを手掛ける佐賀市の「宮木プリント」は、これまでのつながりを生かし、今治製タオルマスクの販売を始めました。「介護施設などで働く職員にはマスクが行き渡っておらず、困っている」との声を受け、踏み切ったそうです。知的障害者作業所「のぞみ」を運営するNPO法人「若杉会」(佐賀市)に袋詰め作業を委託しており、価格は税込みで1枚360円です。
また、婦人服が主力の「大隈縫製」では、重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行時に作ったマスク作製の経験を生かし、既に2千枚を販売しました。パン屋の「ボルガ」でも、子ども用を中心に手作りのガーゼマスクを販売しており、マスクを求めて福岡など隣県からの来店者もふえ、1日に50枚ほど売れているそうです。
(4月9日 佐賀新聞)
「仙台でホームレス増加 若年層の相談が相次ぐ」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化の影響で、仙台市内で路上生活者(ホームレス)が増えつつあります。低所得者が職や住まいを失うケースが目立ち、市内の支援団体には若年層からの相談が相次いでいます。関係者は「セーフティーネットからこぼれ落ちる人が出ないよう、生活支援の拡充が必要」と訴えています。
NPO法人「仙台夜まわりグループ」(仙台市)は毎週食料を配布しています。23日朝、市内で実施した際は約20人が列を作り、用意したおにぎりやパンなどの詰め合わせは、10分足らずでなくなったそうです。最近はこれまで見掛けなかった若者の姿が目立ち、 同NPOには生活困窮を訴える声が続々と寄せられています。
「ネットカフェで暮らし、日雇いや週単位の仕事でつないでいたが、次の仕事が見つからない」、「県外の宿泊業者に就職する予定が破談になりそう。既に家を引き払い行き場がない」。相談者の多くは20、30代の若年層です。
路上生活者が住まいを確保し、生活を安定させるにはかなりの労力と費用が必要で、同NPOの青木事務局長は「路上生活に陥らないよう、家賃援助など生活を保つための支援が大切になる」と訴えます。同NPOでは無料の電話相談も受け付けており、午前8時〜午後9時半に対応しているそうです。
(4月27日 河北新報)
(NPO会計税務研究協会 事務局 河合理恵子)
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