NPO通信No.188
「日本の花火『エール』プロジェクト」
このプロジェクトは、NPO法人「大曲花火倶楽部」(大仙市)が中心となり、新型コロナウイルスの影響で、全国的に花火大会の中止が相次ぐ中、花火業者をはじめ、豪雨災害に苦しむ人たちにエールを送ろうと企画されました。
打ち上げは8月22日夜に約10分間の予定で、三密を避けるため、打ち上げ場所および時間は非公表、計81業者が参加します。資金を募ったクラウドファンディングでは、40日間で約770人から、目標を超える約1600万円が集まりました。
この支援金やそのほかの寄付金、地域からの補助金の多くは、各業者への花火代の支払いに充てられるそうです。
(8月18日 北國新聞社)
「新型コロナ困窮者への住宅支援、クラウドファンディングで1億円超」
新型コロナウイルスの感染拡大で仕事や住まいを失った人たちに空き家を活用した『支援付き住宅』の提供を始めるNPO法人「抱樸(ほうぼく)」(北九州市八幡東区)がクラウドファンディング(CF)で資金を募ったところ、3カ月で目標の1億円を上回る1億1,575万3000円が集まりました。
事業は各地の困窮者支援団体が連携して展開しており、借り手がつかない空き家やアパートの空室を相場より低い家賃で借り上げて、生活保護の住宅扶助額(福岡市で1人暮らしの場合は上限3万6000円)以下で転貸します。家財道具もそろえて当面100室の提供を目指しており、入居者からの家賃の一部で相談員を雇い、孤立を防ぐための見守りや就労支援も行います。それによって生活再建できた人数などを成果として国に示し、国に困窮者の住まい確保を支援する制度の確立を訴える考えです。
(8月8日 宮崎日日新聞)
「防災士会が第2波に備え避難所開設訓練」
多くの人が集まり「3密」の状況が起こりやすい避難所での感染対策を進めようと、NPO法人「富山県防災士会」(富山市)が宮野小学校体育館で訓練を開催。県内各地の防災士と、避難所開設を担う地元の自主防災組織などから約90人が参加しました。
訓練では、受け入れに向けて屋外と屋内に2段階の受付を設け、避難者を「感染者・濃厚接触者」「発熱症状のある人」「障害者・高齢者」「一般」に振り分け、それぞれの分類ごとに、居住スペースと動線を分けて誘導します。
段ボール製のベッドと飛沫(ひまつ)感染を防ぐ高さ1・6メートルのパーテーションも組み立て、ベッドをパーテーションで囲むことで、各ベッド間の距離を縮め、施設の受け入れ人数を増やすことができます。また、授乳や着替えの際に、プライバシーを確保するテントも設置しました。新型コロナに対応した避難所をスムーズに開設できるようになったようです。
(8月9日 北日本新聞)
(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)
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