NPO通信No.196

【NPO法人関連ニュースから:4月号】

「古着が開発途上国のワクチン代に」

 「使える服を捨てるのはもったいない」そんなときは、古着を寄付して子どもたちのワクチン接種を支援する「古着deワクチン」という活動があるのをご存じでしょうか。古着の回収キットを1個買うごとに、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(東京都港区)を通じて、開発途上国の子ども5人にポリオワクチンが送られる仕組みです。ブータン、ラオスなど、4か国の子どもたちのワクチン接種を支援できます。サービス開始から2020年9月までに、約2157万着の衣類が再利用され、累計266万人分以上のポリオワクチンが寄付されています。回収された古着は開発途上国で販売され、その売り上げの一部もワクチン代になります。同時に、これらに関わる業務で国内の福祉作業所や開発途上国での雇用も生み出しています。「古着deワクチン」は、衣替えや大掃除の時期の利用が多いサービスですが、最近は終活片付けや遺品整理で利用する人も増えています。
(4月6日 ハルメクWEB)

 

「パトランを知ってますか」

 懐中電灯などを手に、蛍光色のベストや腕章を着用した高齢男性が集団で練り歩く……。「防犯パトロール」と聞けば、そんなイメージを抱く人は多いでしょう。しかし、ランナーが参加する新たな防犯活動が、全国的なムーブメントとなっていることをご存じでしょうか。その名も「パトラン」。町の防犯「パトロール」に「ランニング」がかけ合わされた造語「パトラン」。その名が示す通り、ランニングを通じて行われる新たな防犯活動です。2012年、「認定NPO法人改革プロジェクト」によって福岡県宗像市でスタートしました。参加にあたる登録は無料で、ユニフォームの「パトランTシャツ」を購入するのみ。活動自体も長時間に及ばず、ウォーキングによる参加も可能。活動へのハードルの低さもあってか、メンバーの4割が女性というのも大きな特徴になっています。また、地域に密着した活動を展開するパトランには、地域住民とのコミュニケーションを目的に、「すれ違った人とは目を見て挨拶」というルールがあります。『街頭犯罪の抑止』はもちろんですが、参加者にとっては『健康増進』だけでなく地域での『仲間作りと居場所作り』、これらを1つの活動で同時に叶えられるため、地域での仲間作りに魅力を感じる参加者は多いようです。
(4月4日 Hint-Pot)

 

「気球で社会参加を支援」

 障害や病気で人工呼吸器を着ける人らが4月11日、兵庫県加古川養護学校の運動場で、熱気球の搭乗を体験しました。重度障害者通所事業所「さち」(同市西神吉町宮前)を利用する小学1年生から30代までの10人と、保護者ら約40人が参加し、気球は地上約30メートルまで上昇し、つかの間の空中遊覧を満喫しました。同事業所を運営するNPO法人「ささゆり会」が、気球でまちづくりを進める同県加西市やボランティアなどの協力を得て催しました。障害がある人の社会参加を支援するため、昨年からキャンプなどに取り組んできた「チャレンジ企画」の一環です。利用者は保護者らのサポートを受けながら2〜4人一組で気球のバスケットへ入ります。バーナーが着火し、徐々に高度が上がると、景色を見渡したり、地上にいる参加者らに手を振ったり、5分ほどの係留飛行を終えると、にこやかな表情を浮かべました。脳性まひがある男児(7)の母親は「普段は聞けない風や火の音を聞けて、息子もうれしいと思う」。利用者(19)は、タブレット端末で「怖かったけど楽しかった」と感想を表現しました。
(4月13日 神戸新聞NEXT)


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)