NPO通信No.201

【NPO法人関連ニュースから:9月号】


「桜島のノウハウをコンゴに輸出」

  5月に火山が噴火し32人が犠牲になったコンゴ(旧ザイール)で、市民が週1回、防災を学んでいます。NPO法人「なかよし学園プロジェクト」(千葉県松戸市)が8月末に学校を設立しました。7月に鹿児島市が開いた桜島火山防災訓練を見学して得た避難のノウハウを広めるのが狙いです。コンゴ東部のニーラゴンゴ火山が噴火した5月22日、発展途上国の教育を支援する同NPOに、現地の知人から「街がパニックになっている」と一報が入ります。2002年に約250人が亡くなった噴火の教訓が生かされていないと危機感を抱き、日本式の防災を伝えることを思い立ちました。火山防災の専門家を探す中で、桜島の防災訓練は日本一と聞き、行政や住民約220人が参加した訓練を見学し、火砕流や噴石飛散の規模に応じて、きめ細やかに災害を想定していることに感銘を受けます。学校はニーラゴンゴ火山の南約15キロの都市ゴマにある「少年兵更生学校」の一室に構え、日本で集めた寄付約10万円を設立に充てました。8月25日の1回目の授業は、模型と薬品を使って噴火と溶岩流出を再現し、桜島にある退避壕(ごう)などの防災施設や、鹿児島市が用意したバスで住民が避難する訓練の様子を写真で紹介しました。授業を動画に収めた更生学校の校長らが引き継ぎ、市民や政治家ら約50人が受講しています。参加者は毎回入れ替わるため、来年3月までは同じ内容を繰り返し、その後は避難時の感染症対策や非常食作りを教える予定です。将来はハザードマップも作成したいそうです。
(9月17日 西日本新聞社)

 

「リユース食器でゴミを減らす」

  1年間に出るゴミの量は、4,272万トン(一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成30年度)、環境省)。東京ドーム約115杯分にもなるといいます。その中には意識すれば減らせたり、再利用や他の繰り返し使えるものに代用できるものも含まれているのではないでしょうか。認定NPO法人「スペースふう」(山梨県)は、人が集まるイベントやお祭りでのごみを減らすために、洗って何度でも使える「リユース食器」のレンタルを行っています。リユース食器といってもプラスチックのしっかりした作りのものです。2003年に開始し、コロナになる前は年間500件(数にして70万〜100万個)ほど、全国各地に貸し出していました。スペースふうでは、イベントやシーンにあわせて大小さまざまな大きさや色の平皿や丼、カップやスプーンを用意しています。食器を安心安全に利用してもらうために、衛生面の管理も徹底しています。お貸しした食器は、使い終わった後はそのまま返してもらうのが原則です。一度使った後は、残飯・水分は取り除いてもらいますが、洗わない状態で返ってきた食器はまず数を確認し、その後大型の洗浄機に入れて洗浄します。汚れがひどい場合は、洗浄機に入れる前に予備洗いを行います。しっかり汚れを落とした後は消毒の工程へと進み、消毒乾燥庫という電気式の熱風消毒乾燥ができる専用の機械に入れ、80度で45分間、消毒します。リユース食器を通して、『一回きりではない関係性』が地域でも広がり、暮らしが豊かになるような流れを作っていけたらと思います。
(9月16日 alterna)

 

「NPO法人発見の小惑星、『Robohachi』と命名」

  地球から約3・86億キロも離れた、火星と木星の間に位置する小惑星の一つが今年7月、「Robohachi」として国際天文学連合(IAU)に登録、認定されました。名前の由来は、八戸市児童科学館に2階に設置され、施設のマスコットとして利用者に親しまれているロボット「ロボハチ」です。小惑星は2001年5月、NPO「法人日本スペースガード協会」(東京)が発見しました。小惑星の命名は、18年1月に八戸市内でイベントを開催した際、会場を借り受けた同科学館に依頼しました。同科学館では職員が話し合い、天体と科学館に親しみを持ってもらえるように―との願いを込めて「Robohachi」を同協会に提案、採用されました。「Robohachi」は太陽の回りを約3・73年で公転します。9月14日、オリオン座やふたご座の方向に位置し、明るさは、最も明るくなる今年12月20日ごろでも約19等星と暗いですが、口径30センチ以上の望遠鏡に天体専用のカメラを取り付け、数日撮影すれば捉えられる可能性があるといいます。
(9月15日 デーリー東北新聞社)


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)