NPO通信No.210

【NPO法人関連ニュースから:6月号】


「ゲームや動画より面白いことを経験させたい」

 福津の市民団体「フクツ・シティ・クリエイターズ(以下、FCC)」が6月26日、職業体験イベント「ふくつこどもまつり」を津屋崎千軒なごみ(福津市津屋崎3)で開催します。
 同イベントは「体験を通して学校ではできない経験を楽しみ、子どもたちの成長や新たな学びを通して世界観を広げてほしい」という思いを込め、ラーメン作り体験、バリスタ体験、VR宇宙遊泳体験、eスポーツレーシング体験、わた菓子づくり体験など、さまざまな体験プログラムを用意します。開催は今回で2回目です。1回目は昨年12月に行い、「スマホに負けるな」をコンセプトに、ゲームや動画よりも面白いことを子どもたちに経験させたいという思いから、ラーメン作り体験、バリスタ体験の他、型抜きや綿菓子作りなどのコンテンツを用意し、200人を超える来場者でにぎわいました。「予想以上の反響が2回目の開催につながった」といいます。FCCは「福津市に住む人たちが楽しくなるようなまちづくりを行う」をテーマにした市民団体で、福津市在住のメンバーから成ります。福間ラーメン「ろくでなし」(福津市中央)、「Withcoffee」(同中央)、カムラック(福岡市博多区)、福岡テンジン大学(同中央区)、NPO法人「SOMA」(東京都文京区)と、さまざまな業種や経験を持ったメンバーで構します。FCCは多ジャンルのメンバーで構成しているので、できることはたくさんあります。子どもの世界感、福津という狭い環境から一歩踏み出せるように背中を押してあげられるような団体になれれば、と意気込みを見せます。
(6月17日 みんなの経済新聞)

 

「体験で学ぶ児童防犯講座」

 静岡市清水区の小学校で16日、不審者に遭遇した時の対処法を学ぶ“体験型”の防犯講座が開かれました。その内容は、かなり実践的です。東海大付属静岡翔洋小学校で行われたのは、体験型の防犯講座「あぶトレ」。NPO法人「県防犯アドバイザー協会」(静岡市)の指導により行われたもので、1年、3年、5年生合わせて157人の児童が参加しました。
 (男)
 「おいしいお菓子があるよ、一緒に来るかい」
 (児童)
 「いやです」
 講座では不審者から走って逃げる練習や大声を出して助けを求める練習、さらに、不審者に抱きつかれたことを想定してスネを蹴る練習など実践的な対処法を学びました。
 (講師)
 「スネ!そこを、蹴る」「みんなやってみて、いいかな」
 聞いたことはすぐに忘れてしまうが、体験したことは忘れにくいため、学校ではこの講座を通して、万一、不審者に遭遇しても慌てず冷静な行動をとることで、危険を少しでも回避できるようになってほしいと話しています。
(5月16日 DaiichiTV)

 

「日本最長のロングトレイルを目指して」  

 「歩く旅」を楽しむための道、ロングトレイルをより魅力あるものにしていこうと、6月16日、新たな取り組みが提案されました。東京でNPO法人「日本ロングトレイル協会」(長野県)が新規事業「JAPAN TRAIL構想」について発表し、北海道から沖縄までおよそ1万キロにわたる日本最長のロングトレイルの整備を発表しました。ロングトレイルには登山道だけでなく自然散策路やあぜ道、車道などが含まれ、岩手県内には沿岸市町村を通る「みちのく潮風トレイル」と「岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイル」の2か所のコースがあります。6月18日は「みちのく潮風トレイル」のルートの一つ、岩手県陸前高田市で震災遺構などを歩いて巡るイベントが予定されています。
(5月17日 iBC岩手放送)


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)