NPO通信No.236

【NPO法人関連ニュースから:8月号】


泳げる荒川復活へ

NPO法人「あらかわ学会」は、荒川放水路への通水100周年を記念した遠泳大会を9月14日午後3時から開催します。明治43年、東京の下町に甚大な被害をもたらした旧荒川の大水害をきっかけに整備された荒川放水路(現荒川)は、翌44年に工事が着手され、大正13(1924)年10月に通水が行われました。100周年記念の遠泳では、公募で決まった40人が綾瀬川排水機場前から千住虹の広場までの1・5キロを泳ぐ予定です。あらかわ学会によると、通水後の荒川には10カ所以上の水練場(水泳教室)があったといわれていますが、泳ぐ人の姿が消えてから80年以上たちます。同学会では昨年、プレイベントとして、11人が約840メートルを泳ぎました。遠泳大会を恒例行事にして「泳げる荒川」を復活し、荒川の水質や環境について都民らに関心をもってもらうよう目指しています。
(8月26日 産経新聞)


災害について体験授業を実施

京都府南丹市園部町の旧摩気小で続く小学生向けの学び場「摩気高山子ども未来塾」が今年で開講10周年を迎えました。本年度の授業が始まり、参加した子どもたちは、地元の講師による体験型の授業を通して学びを深めました。NPO法人「摩気高山の郷振興会」と市教育委員会が共催します。開塾式には約80人が出席。4〜6年生向けの体験型授業では、能登半島地震の被災地で避難所運営に携わった南丹市職員の柴田雄三さん(33)が講師を務めました。柴田さんは被災した民家や避難所の様子を写真と映像で紹介します。避難所で使われる段ボールベッドの組み立て体験もあり、園部第二小4年の児童(9)は「床で寝るより段ボールベッドの方がいいと思った。避難の仕方も勉強になった」と話しました。
(8月25日 京都新聞)


NPO法人が神楽を披露

イベント「月の宴−石見の夜神楽−」が9月18日、日枝神社(千代田区永田町2)で開催されます。主催はNPO法人「ちんじゅの森」(文京区)です。同神社境内の特設舞台で開催する同イベント、今回披露する「石見の夜神楽」は、古くから島根県西部の石見地方に伝わる石見神楽です。もともと同地方の神職が担ってきたもので、明治時代に地域の人々の手に受け継がれ民俗芸能として多くの人に親しまれるようになったものだといいいます。石見神楽はエンタ−テインメント性が高く、華やかでにぎやかです。躍動感あふれるダイナミックな大蛇を楽しんでいただけたら。この神楽の時代の変化とともに伝統を更新していく力強さも感じ、大蛇が石見地方の石州(せきしゅう)和紙で作られているのも魅力の一つです。
(8月21日 みんなの経済新聞)

 


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)