NPO通信No.240

【NPO法人関連ニュースから:12月号】


鶏焼き肉でまちおこしするボランティア団体

三重県松阪市を代表するB級グルメの「鶏焼き肉」でまちおこしする市民ボランティア団体「Do it! 松阪鶏焼き肉隊」(三重県)が、結成15年目にして初めて海外イベントに出展します。台湾高雄市恒例のクリスマスイベント「高雄聖誕生活節」とB─1グランプリがコラボし、12月21、22の両日に同市で「2024高雄聖誕生活節×B─1グランプリin高雄」を開催し、日本からも14のB級グルメが勢ぞろいする中、「Do it! 松阪鶏焼き肉隊」も出展します。「Do it! 松阪鶏焼き肉隊」は2010年4月に活動を開始し、2017年6月にNPO法人となり、昨年11月の「2023東海・北陸B─1グランプリin四日市」では見事ゴールドグランプリ(第1位)を獲得しました。今回はB─1グランプリを開催地の実行委員会と共に運営する「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」(通称・愛Bリーグ)と、現地の実行委員会からオファーを受け、14団体の中に選ばれ、招待される形で出展します。  高雄聖誕生活節は毎年、高雄市中央公園玉竹街商店街エリアで開催します。昨年は200ブース以上の露店が並び、2日間で16万人が訪れたといいます。その中に日本のB級グルメも軒を並べます。
(12月16日 夕刊三重新聞)


南海トラフ地震に備えて国境なき医師団と協定

南海トラフ地震に備えて、高知県とNPO法人国境なき医師団日本が12月16日に全国で初めてとなる大規模災害時の支援に関する協定を結びました。この協定は、長年、海外紛争や自然災害など命の危機に瀕した人たちに医療を届ける活動をするNPO法人国境なき医師団日本が、南海トラフ地震が発生した場合に最も支援が必要となる県の一つが高知県だとして、支援をスムーズに行うため県との協定締結を呼びかけ実現したもので、全国の自治体で初めてです。国境なき医師団日本には現在90人のスタッフがいて、毎年100人ほどの医師や看護師などが海外の紛争地や国内の被災地で医療支援を行っています。協定の締結により、南海トラフ地震などが発生した際には県から要請を受けた国境なき医師団日本のスタッフが独自の車両やヘリコプターを調達した上で、臨時の診療所を開設したり移動診療などの支援を行うことになります。国境なき医師団日本は今後、県の災害訓練に参加するなどして、いざという時の連携を強化することにしています。
(12月16日 RKC高知放送)


京都で子ども防災士講座

災害時に役立つ知識を体験を通じて学ぶ「子ども防災士」の講座が、京都府大山崎町円明寺の中央公民館でありました。子どもたちが段ボールベッドの組み立てやロープ結びなどに取り組み、万一の事態への備えに理解を深めました。災害の多発化や激甚化を受け、同公民館が小学3年〜中学3年を対象に今年初企画した計3回の連続講座の2回目です。NPO法人「日本防災士会京都府支部」の防災士が講師を務め、約10人が参加しました。複数の段ボールを組み合わせて強度を高めたベッドを作り、寝心地を確かめました。強風時に物が飛ばないようにしたり、洗濯物を干したりするのに生かせるロープの結び方も教わりました。物に挟まれた人を助けるジャッキアップを体験。断水時に洗い物を減らすため、耐熱ポリ袋を使った調理方法も学びましだ。今回が2回目の受講となった子どもには、修了証が贈られました。
(12月16日 京都新聞)

 


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)