NPO通信No.245

【NPO法人関連ニュースから:5月号】


不登校の子どもの施設が秩父にオープン

不登校児童・生徒の自立支援を目的とした新たな拠点「みんなの学び舎 るぴなす」(秩父市)が6月2日にオープンします。「学校に行きづらい子どもたちが社会とつながりながら自立するための支援を行うこと」を目的に、同名のNPO法人が設立する同施設です。学習支援のほか、自然環境を生かした体験活動や地域の高齢者との交流、生涯学習支援などを通じ、「子どもがそれぞれの個性や特性を生かしながら学び、自分らしい未来を描けるよう」支援します。教科学習や体験活動を支援するスタッフは元教員や心理カウンセラーなど各専門分野の30人で、全てボランティアです。体験活動は野菜・果物・花の栽培や収穫、木工などのものづくりのほか、地域に住むさまざまな技術を持った人を招き、ワークショップや講演などを開く予定です。
(5月21日 みんなの経済新聞)


「かむな、休むな、味わうな」出石そば喰い大会

制限時間内に食べた皿そばの皿数を競う「第50回出石そば喰(く)い大会」が18日、兵庫県豊岡市出石町であった。家族対抗の家庭円満戦、個人戦、団体戦に出場した京阪神などからの家族連れら278人が、計1万375皿を食べ尽くしました。大会は、出石焼の小皿に盛られた皿そばをPRするためNPO法人但馬國(たじまのくに)出石観光協会が開いています。3部門で対戦は全8回。長机を埋めるまで並べられた皿そばを、太鼓の合図で一斉に口に押し込むように食べ始めます。3人1組の家庭円満戦では、残り1分を切ると、実況アナウンスで恒例の「かむな、休むな、味わうな」の掛け声がかかり、手拍子で親を応援する子どもの姿も見られました。部門別の優勝皿数は▽家庭円満(3人1組、1人5分)高砂市の家族133皿▽団体(同)神戸市の団体121皿▽個人総合(1人10分)東京都の30代男性106皿▽個人女子(同)岡山県の50代77皿でした。
(5月19日 毎日新聞)


フードバンクで職と学びを提供

経済的に苦しむ親子を食と学びの両面で支える活動が、新潟県燕市で続いています。NPO法人「フードバンクつばめ」は、食料品や日用品を無償で受け取れる施設「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」を運営し、利用家庭の子ども向けに無料塾も開きます。手厚い支援に、子どもからは「成績が良くなった」と喜びの声が上がりました。TSUBAME BASEと掲げられた市内の建物の2階では、教員を目指す高校生や社会人ボランティアが、子どもたちにマンツーマンで教えています。中学1年の女子生徒(12)は「学校では手を挙げて質問しにくいけど、ここでは詳しく聞ける」とうれしそうに話します。公共冷蔵庫に利用登録した約500世帯のうち、希望する小中学生20人ほどが毎週土曜に学びます。フードバンクつばめは2021年、有志企業や個人の協力を得て立ち上げました。拠点の建物に無人施設を併設し、2023年から公共冷蔵庫を開始。利用者はアプリで専用扉を解錠し、人目に触れず施設に入れるメリットがあります。さらに経済的理由で塾に通えない子のため、2024年春に開いたのが無料塾です。開始から1年近くたちますが、今でも毎月のように入塾の問い合わせがあるといいます。
(5月18日 KYODO)

 


(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり)