NPO通信No.254海底に眠る紫電改を引き揚げる
鹿児島県阿久根市沖に沈む旧日本軍の戦闘機「紫電改」の保存を目指す出水のNPO法人「北薩の戦争遺産を後世に遺(のこ)す会」は18日、機体の所有権をもつ財務省から、調査と引き揚げの承認を得たと公表しました。4月上旬をめどに引き揚げるとしています。承認は16日付。同会によると、県内企業の協力を得て、3月中に海底で機体の状態を調査し、作業方法を検討します。出水市に水槽を設け、水中で機体を保存しながら塩分を抜く予定です。海底の紫電改は林喜重大尉(戦死後に少佐)が搭乗し、1945(昭和20)年4月に敵機と交戦後、阿久根市の折口浜に不時着。長年放置されていました。同会が2024年から保存に向けた活動を展開してきました。
大宮ろう学園で「無言」の歩くサッカー
「ウォーキングフットボール サイレンス」が2月7日、埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園(さいたま市北区植竹町2)で開かれました。主催はNPO法人「ぺらーだ」です。ウオーキングフットボールは、サッカー経験の有無を問わず、老若男女が無理なく楽しめるスポーツです。通常は「走らない」「接触しない」がルールですが、今回は耳の聞こえない人とのプレーを想定し、「話さない」という制約も加えた形式で行われました。当日は30〜60代の3人が参加しました。イベントは9時に開始。準備運動では、番号やアルファベットに応じた動きを取り入れました。「A」は右手と右足を同時に前へ出す、「B」は右手を右側に開き右足を前へ出すなど、頭を使いながら体を動かす内容です。今回は参加者に耳栓を配布し、プレー中の発声も禁止しました。パスやシュートの際はアイコンタクトのみで意思疎通を図ります。音が聞こえない状況では、仲間や相手の動きを、より注意して見て判断しなければなりません。さいたま市見沼区在住の60代男性は「30代までサッカーを続けていたが、定年後に再びプレーしたいと思い始めた。ウオーキングでも早歩きになる場面もあり、とても良い運動になる」と話します。
中学校部活動をNPO法人に委託
生徒数が減り、部活動の種類も減り、先生の負担が大きく…こうした背景で、中学校から地域クラブへの移行が進んでいます。熊本県の玉名中学校の柔道場には、部活動に遅れて参加する生徒がいました。遅れる理由があります。違う中学校の生徒たちが集まっているのです。玉名中学校を除けばメンバーが少なく柔道部がないため、玉名中学校を拠点にして6つの中学の生徒が集まって腕を磨いています。2月18日、九州各地の学校関係者や地域のスポーツクラブの担当者約120人が熊本に集まり、部活動に関するシンポジウムが開かれました。そして今、中学校の部活動の運営主体を学校から民間クラブや団体に国が移行させている現状を確認しました。南関中学校は一部の部活動の運営をNPO法人に委託しました。NPO法人「A-lifeなんかん」では大会の申し込みや選手の登録、毎月の練習計画表の作成をして保護者に共有しています。NPO法人に登録された外部コーチを派遣するほか、これまで教諭が担ってきた事務作業を担います。顧問をしていた教諭は、大幅な負担軽減につながっていると感じています。今年度、南関町で外部委託にかかった経費は約130万円。南関町は来年度から業務委託する部活動を増やす予定です。
(NPO会計税務研究協会 事務局 金森ゆかり) |